これ、オクラみたいでしょう!
これが、コチョウランの種が沢山入ったサヤです。
今回より、このコチョウランを種を播いてから、成長、開花するまでを追跡して紹介していきます。
雌しべに花粉を受精させてから、ここまで成長するまで、6ヶ月程度要します。
コチョウランは種子の成長も時間がかかるのです。
これを見ていただくと、本当にコチョウランなんだとイメージ出来ますね。
このコチョウランの種子は変わっていて、発芽に必要な胚乳などが無いのです。
自然界ではラン菌と言われる菌が種子に感染して、その菌の産出する栄養を利用して、
発芽します。
そんなことで、コチョウランの種子は、一つのサヤに沢山入っていますが自然界での
発芽率は相当低いのです。
でも、時代は進んで、現在では、無菌のフラスコ内で栄養分を与え発芽させる事ができます。
赤平オーキッドでも、この方法で新しい品種を作り出しております。
サヤを割ると、この様に微細な種子が沢山詰まっています。
この種子を、フラスコへ少しずつ播きます。
はい、これで一丁あがりです。人工的な環境下で培養して発芽をうながします。
ここまで、簡単に説明しましたが、
クリーンベンチという無菌で操作が出来る設備内で、
種子を無菌の状態で、フラスコに入れています。チョットしたコツは必要です。
また、フラスコ内の栄養分は、発芽に必要な物を考慮して入れてます。
この様に、他の植物とは全く違う種まきから、栽培は始まるのでした。
今後、経過を掲載して行きます。お楽しみに!